ゴッホの手紙

3日前から「ゴッホの手紙 テオルド宛 中」を読んでいます。

61年に硲伊之助が訳したものを岩波書房のあの書体と文字の
小ささで読んでいると誠に趣があります。
古い書籍を読んでいるようで、ワクワクします。

少年の頃に母の書庫からこっそりとモームやヘッセを拝借した
懐かしい日々を思い出します。古いそれらの本には油紙が掛けて
あり、古書独特の日焼けした紙の匂いがありました。
2~3ページ読んではその匂いを嗅いだものです。

アルルに到着した頃のゴッホが、神経症の兆しを見せながらも
芸術家の組合結成を夢見、まだ将来に希望を持っていたのを
苦しげな文面で綴っています。

ベッドを買う事ができず、御座の上に眠る日々の中、未来への
微かな希望と日本画への想いだけで、まさに命を削りながら
作品を描いている。

ある年はわずか9作の油絵を描き上げただけで、それを弟のテオ
に送っているのですが、テオはそれに買い手が
付かない事を知っている。
しかし弟はその不憫な兄に仕送りを続ける。

この作品「中編」を読む楽しみ?は、この先、この男は更なる苦境に
立たされ、自分で耳を切り弾丸を腹に当て、のたうち回りながら
死んで行くと言う事実を読者の私たちは知っていると言う事です。

まだ少しの希望を持っている若かりしゴッホ。。。。

読んでいて涙が止まりません。

出来ればこの手紙、山崎努の朗読で聞きたいものです。

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